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DAN REED NETWORK

Dan Reed : Vocals
Daniel Pred : Drums
Brion James : Lead Guitar
Blake Sakamoto : Keyboards
Melvin Brannon II : Bass Guitar

 

ダン・リード・ネットワーク:

リードヴォーカル、コンポーザーのダン・リードは、ポートランドのクラブサーキットで活躍するミュージシャンだったが、育ったのは中西部サウスダコタの農場だったという。サウスダコタのハイスクール時代からバンドを組み、彼の言葉を借りると「ファンクでもロックでもへヴィメタルでもない音楽をやりたがってる人と交流し、そういう音楽をやっていた」そうだが、それはダンが、ドゥービー・ブラザーズやヴァン・ヘイレン、AC/DC、ホール&オーツ、カメオなどを好んで聴いて育ったという音楽的生い立ちと密接な関係があるのだろう。そうした方向はこの彼自身のグループのサウンドにもよくあらわれているのだ。

さて、ダン・リードの”ネットワーク”は、ダンの家族がポートランドに引っ越してから急速に具体化した。ダンは先ず、旧友ダニエル・ブレッド(ドラムス)と連絡をとってパートナーシップを深め、次いで、黒人のブライオン・ジェームス(ギター)と日系人のブレイク・サカモト(キーボード)をみつけ、最後にダンが昔やっていたバンドのリハーサルのよく顔を見せていたという黒人のメルヴィン・ブランノン二世(ベース)が加わってラインアップは整った。この結成期は明白ではないが、1984年夏からポートランドを中心にした北西部のクラブシーンで本格的にライブ活動を始めているので、ダンがメンバーを捜し始めたのは1981、82年のあたりではないかと想像される。いずれにしろ、ライブシーンで頭角をあらわし、1986年9月ちょうど活動歴2年目で、5曲のシングルレコードをアンダーグランドで制作したのがきっかけになり、大物マネージャーのビル・グラハム、またポリグラムレコードの目にとまり、メジャーに達したのである。

 

ファーストアルバムのライナーノートより抜粋